もしリーグ優勝を目指そうと思ったら、開幕ダッシュは特に大切だ。
たとえばJ1を、1シーズン制になった2005年まで振り返ってみると、開幕からの3試合で1勝もできなかったチームが優勝したのは2007年の鹿島だけだ。
<J1王者の開幕から3試合の成績>
(※引用元:岡田ジャパンも参考にすべき!?J開幕に見る“正しい”開幕試合。http://number.bunshun.jp/jleague/column/view/4702/)
<J1王者の年間成績>
年度 勝点 試合数 1試合あたり勝点
2005 60 34 1.7647
2006 72 34 2.1176
2007 72 34 2.1176
2008 63 34 1.8529
2009 66 34 1.9411
計 333 170 1.9588
<J1王者の開幕から3試合の成績>
年度 勝点 試合数 1試合あたり勝点
2005 4 3 1.33
2006 7 3 2.33
2007 1 3 0.33
2008 9 3 3.00
2009 6 3 2.00
計 27 15 1.80
こうしてみると、開幕3試合の戦績が通年よりも優れているのは過去5年間で3回。通算成績ではむしろ開幕3試合のほうが分が悪い。
年間通じて勝てるチームはたいてい開幕直後も勝ってるというだけの話。
記事を書いた木崎伸也氏は「特に開幕戦は、「34分の1」以上の重みがある。」とまで言っているが、自身が引いたデータによれば、特に開幕戦の優勝チームの戦績は過去5年間で2勝1分け2敗。平均勝点1.4。
「開幕ダッシュは大事な気がする」っていう印象論ならまだしも、データを出してきてまで変なことを言ってるのは、ライターどころか中学入試のお受験も危ういレベル。