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絵本というのは、アニメーションと違って、全部は描かれていません。たとえばアンパンマンが「アンパーンチ!」と言うとき、アニメーションなら実際にパンチして相手が倒れるところまで描かれているけれど、絵本の場合、こぶしを突き出したところしか描かれていなかったりします。つまり、自分の想像するシーンがあるわけですね。
ですから、絵本の読み聞かせの場合、大事なのは「間」をとることです。たとえば「バイキンマンが現れた!」と読んだとき、バイキンマンは一体どんな風に現れたのか、聞いている子どもは頭の中で想像するんですね。なので、そこでちょっと待ってあげる。そこで間をとらずにどんどん読み進めてしまうと、聞いている側はわかんなくなってしまいますからね