本気なのか何なのか判断が私にはつかないが、「最近の若者は~」という使い古されたフレーズに対して団塊の世代がどうのこうの、老人が云々と反応している書き込みを目にする(おもにネットにおいて)。
しかしコレ、上の世代が若者にレッテルを貼っているのと同じレベルの話ではないか。ちょっとした雑談、厳密さを要求しない無駄話として「昭和30年代の少年少女による犯罪件数は平成に比べてずっと多い。したがって今の老人のほうが凶悪なのである」と笑っているのならまあいい。ところが、マジになって語っている人間がいるのではないかとさいきん不安に思うようになった。
様式、雛形、お約束、呼び方は何でもいいけれどある前提のもとで遊ぶ(犯罪統計をもとに今の老人は非行少年だった、とか)のは構わない。が、それに気づかずに本気になってしまうことがありうる。あぶないあぶない。
結局、「若者は~」「老人は~」なんてのは世代間の対立を煽るだけで大した意味を持たない。それよりも自分の世代、生まれ育った時代を検証し己を知るべきではなかろうか。自分の生まれ育った時代や環境といったものは、どのような歴史を経て築き上げられたものなのか。頭使ってそれを考えればじゅうぶんであり、他の世代のレッテル貼りなんてばかばかしいと思える、はず。
もちろん、私は未だそんな境地には達していないorz