コミュニケーションにおいて重要なのは「会話」であり、会話以外は問題にならない。
また、会話は正攻法でわかりやすく、単純なものであることが望ましい。
あたかも世間の代表であるかのような表現、
たとえば「世間ではこれがあたりまえだ」「そんなことは社会では通用しない」などと言った言い回しは、
それだけで本人を不愉快にさせてしまう。
あくまでも「お父さん個人はこう思うんだけど」といった個人的、かつぼかした表現のほうが、ずっと心に届く。
また母親に多い問題としては、皮肉、嫌味などが自然に出てきてしまいがちであること。
これらの悪い刺激は、しばしば家庭内暴力を誘発しているのだが、
本人はそれに十分に気付いていない。
両親の協力態勢のもと、徐々に改善を図りたい部分ではある。
最終的な目標である、理想の家庭内コミュニケーションのイメージは、
本人と両親との間で冗談がかわされることである。
その過程はどうあれ、冗談が日常的に言い合える段階に至ったら、
それまでの対応は正しかったと考えていいかも知れない。
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