2010-02-19

誇るべきを貶め、責めるべきを擁護するマスコミ

今回のオリンピック選手の騒動について、最初は「言われても仕方ない」と思っていたけれど、マスコミによる追い討ちが酷い。何が何でも悪者にしてやるぞという意思が感じられて、だんだん報道姿勢不快に感じてきている人も少なくないのではないか。

かの選手の事は詳しく知らないが、一連の報道を見ていてちょっと思い出したことがあった。

数年前に秋葉原で大事件を起こした殺人犯報道だ。

あの時、確かマスコミ犯人を責めず、しきりに「ワーキングプアだから仕方ない」というような事を言っていたと記憶している。

当時、gooニュース畑というコンテンツをたまに見ていたが、マスコミに影響されたのか「自分も貧しかったら犯罪者になるかも、彼だけを責められるか?」という意見を見かけた。

しかしワーキングプアなら人を殺してもいいなんていう法律なんてどこにもないはずだ。別にパンを盗んだジャンバルジャンを責めようというわけではない、食うに困ってコンビにからパンを盗んだ程度なら「ワーキングプアだから仕方ない」でいいと思うけど。

もし身内が殺されて、「相手貧乏だったんで許してやってよ」なんて言われてさ、殺人犯を罵ったほうが冷ややかな目で見られたりしてたらどんな気分だろうな、耐えられなそう。

殺人犯比較されるのは失礼と思うけれど、件のオリンピック選手無礼であったかもしれないが法には触れていない、一方擁護されているほうは数人の尊い命を奪った凶悪犯なのだ。

もしマスコミ報道によく影響される人に聞いたら、殺人犯よりオリンピック選手のほうが許せないと、そういう印象になりはしないだろうか。

あまりにひどい。

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