2010-02-07

感情な存在への感情移入

 ロボットアンドロイドなど作品中で「感情がない」と設定されたキャラが出てくるとする。そうした場合その設定を尊重して、みる側としてもそのキャラへの感情移入を極限まで抑えて視聴するようにしてきた。そうするのが作品の正しい解釈につながると思っているし、作り手がそのように設定し創造したのだから。

 だから、そいつがどれほど壮絶な最後を遂げようとラッキーに恵まれようと、この時このキャラはどんな感情も抱いていないのだなと思い直すようにしてきた。

 そういう見方をしているので、作品中そのキャラ人間らしい感情があるかのような演出が意図的にされると、とても変な感じがする。また誰かのそういった感想を聞くといや違うだろうと思う。

 

 人間以外のものに感情移入するなら、現実でいうなら例えば、小惑星探査機はやぶさトラブル続きの旅に不意に涙してしまうような、そんなあり方がいいと思う。はやぶさが単なる機械であることはわかっているけどそれを取り巻く物語をきくと気持ちが揺さぶられる。

 何が言いたいのだろう。そのように設定しておくなら安易な感情移入の演出は不要だ、ということ。キャラが辛そう・悲しそうと簡単に言ってしまう感想もあるけれど設定を踏まえた忍耐強い鑑賞も推奨、ということ。以上だろうか。

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