2010-01-26

ハイチに折り鶴」の件

新潟中越地震のことを想起した。

救援物資が届いて一番面倒だったのが仕分け作業。

日本全国のみんなが「善意で」廃品回収並みのがらくたを一緒くたにして送付したから,被災地では仕分け作業に追われた。

ひとつの箱にいろいろ入れるより,一つの箱には一つの品目,たとえば1箱全部ホッカイロとか,そういう風にしないと,

仕分け作業で人手を食い,被災者の手元に届くのが逆に遅くなるっていう話。

そんな現状に違いないハイチに,ジャパニーズオミマイだなんつって折り鶴送りつけても,

仕分け作業が増えるわ,捨てたら気持ち悪いわで,処理に困るんじゃないかな。

仕分け作業が増える分,「善意の押しつけ」「自己満足」どころか「邪魔」になりうる。

気持ち伝えたいのはわかるけど,発生直後なら生きることに直結する物資の方がいいと思う。

主催者は「ひとりぼっちじゃないことを伝えて元気づけたい」とかなんとか言ってたけど,

そもそもハイチは貧しい国で,「ひとりぼっちだから落ち込む」よりも「今夜の食料がないから落ち込む」ような国だと思うんだ。

「ひとりぼっちでかわいそう」ってのは物質文化に慣れきった発想だと思う。

発展途上国鬱病に苦しむ人が社会問題になってるところがありますか?って。

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