2010-01-14

電子書籍化で出版社が抱えている本当の問題

電子書籍化へ出版社が大同団結 国内市場の主導権狙い 

http://www.asahi.com/culture/update/0113/TKY201001120503.html  

いよいよ大手出版社が紙媒体からデジタル媒体に移行するらしい。

「今年は電子書籍元年」とも言われてるとのこと。

このニュースの中で気になるのは以下の部分。

大手出版社幹部は「アマゾンが著作者に直接交渉して電子書籍市場出版権を得れば、その作品を最初に本として刊行した出版社は何もできない」と語る。



この理屈から行くと、例えば人気漫画ONE PIECE」を

マガジンデジタル化してもジャンプは文句言えないことになる。

なぜ今までこういうことが起きなかったのか?

漫画もそうだが文章の場合、出版社に所属する編集者校正作業が入っているはずだが

その著作権はどうなるのだろう?

中にはほとんど編集者が共著とも言える程、赤入れしてるケースもあるだろうし、

本当か嘘かは分からないが、ゴーストライターが書いてる芸能人本もあるだろう。

問題はAmazon市場を独占するという単純なものでなく、

もっと複雑な裏があるような気がする。

結局出版社は、これまで自社で育ててきた金の卵を生む作家

手を出さないでほしいと思ってるのではないだろうか?

仮に、これまで出版された本のデジタル版を

Amazonが独占して発行することは阻止できたとしても、

今後、有名作家が新作をAmazonで発行する場合、

校正編集作業はどうするのだろうか?

作家本人が専属スタッフを雇うか、Amazonが社内に編集部をつくるか、

もしくは外注に依頼することになるか。

  • 要は、アマゾンがオーサリング(編集)をするっつーこったよ。原稿から電子媒体への変換は、すべてアマゾンが行う、ってこと。 とすると、アマゾンは「原稿さえあれば全部こっちの...

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