http://rionaoki.net/2010/01/2663
データからは言えないようなことを言いたがる人で、
この業界はそういう人が多いのだけどね。
それで、実務的な話でいくと
Irregular Economistで出てた
http://d.hatena.ne.jp/Hicksian/20100109#p1
厄介なのは、必ずしも役に立つ=正しい、ではないことワンね。あるモデルに基づいて行動した結果儲けを得たとしても、そのことからモデルの正しさは保証されないワン。
例えば、ある投資家が特定財の需要曲線を間違って右上がりであると考えていたとするワン。この投資家は近い将来この財の供給が技術変化等の外生的なショックによって急に増加すると予想して現時点でこの財を買い貯めておくかもしれないワン。
需要曲線が右上がりだとすると供給曲線の右シフトは価格の上昇となって表れるワンから、この財の値上がり益の獲得を意図しているワンね。
それで実際にこの財の価格が上昇したとするワン。するとさっきの投資家は予想があたって値上がり益を手にすることになるワンけど、右上がりの需要曲線というものの見方が正しいとは限らないワン。
この財の価格が上昇した理由は、実際にはこの財の需要曲線は右下がりで、さらに予想とは反対に供給曲線が左シフトした結果かもしれないワン。
この投資家は、需要曲線に関するものの見方も間違っていて、財の供給の将来動向についての予測も間違ったワンけど、利益はしっかりと手にしているワン。
おそらくこの投資家は需要曲線は右上がりというものの見方を変えることなく保持し続けるだろうワンね。表面上は役に立ってるワンから。
この話に直結する。
要は、これから先、若者の消費は高まらないことが予想され、
実際、オフィスにおける弁当・中食(買って食べる:外食しない)が増えているとか、
「クルマ離れ」とか「テレビ離れ」とか「旅行離れ」とか「献血離れ」とか、
そういった現象が、原因や構造はどうであれ「存在する」っていう話。
若者世代的には、今更感あふれる話題だけども、
原因や構造うんぬん以前に、
「ようやく上の世代が現状起きていることを肯定的に認識した」
ということだと、私は思っている。
まあ、それでも、「ヤンキー消費」っていう形で
若者が狙われてるわけだけども、それはまた別の話。
頑張れ、EXILE!
追記:
そういえば、「嫌消費」の定義が「収入に見合った消費をしない」と書かれてたけど、
だったら、「嫌消費」世代の貯蓄率は上昇するはずだよね?
そういうデータは、本には書かれてなかったんだよね。