2010-01-09

消費をしない若者日本経済の足を引っ張っている(キリッ

かくのごとき市場論気取りの俗流若者論が公言されるようになって久しい。


「嫌消費」世代(2010年


この記事によれば、今の若者が消費をしないのは学校で苛められたり就職氷河期でいい職にありつけなかったりした「劣等感」があるせいだとか。

白痴魯鈍の骨頂である。

はっきり言っておく。

若者に消費止めさせたのはバブル世代自身である。


物欲に任せた無軌道な消費を繰り返して環境汚染に代表される諸問題を発生させておきながら、彼らが倹約を求めたのは己ではなく子供たちであった。

日本はものが豊かになった代わりに、心が貧しくなりました」

20代や30代ならば子供時代このような一文を見聞きしたことが一度はあるだろう。

消費の愚かしさを再三刷り込まれ、バブル世代の消費狂いを反面教師にして、いじましい節制と消費欲の抑制を肝に銘じながら育った子供たち。

それがバブル後世代であり、バブル世代が悪し様に言う“嫌消費世代”の中心核である。


若者教育によって消費への志向を徹底的に萎縮させられ、バブル崩壊とこれに続く不況のツケを就職難という形で負わされて経済力を削がれた。

消費欲と消費力という車の両輪を断ち、その上で若者があれから離れた、これから離れたと言ってはその消費行動の慎ましさを嘆きあげつらうのが愚物の言行でなければなんであろう。

企業に求められるのは若者をおだてて消費を促すことではない。物的消費に依存しきった自らの体質を内省することである。

このことは先のリーマンショック内需が落ち込み、これに依存していた業界が総崩れになったことからも明々白々であろう。

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