僕の知らない間に、Mixiでは、マイミクのボイスという新機能ができたみたいです。
はじめはよく分からず、なんで僕宛てにみんなが一言メッセージをくれるんだろうと勘違いしていました。
留年しそうとか僕に言われてもなぁ。なんて、返事をしてやればいいんだ?が、がんばれ、でいいのか?
と悩んでいた時もありましたが、よくよくヘルプを読むと、今流行りのtwitterみたいに、つぶやきを投稿するものだと分かりました。
さて、いざ初つぶやき、と思ったのですが、なかなか投稿できない。
つぶやき機能なので、極力自然につぶやきたいと思うのですけど、考えれば考えるほど肩に力が入ってつぶやくことができない。
一発目なので、テンション高めに
「いぇい!!俺の初のボイスを聞いてくれ!!」
なんてテンションで書き込むと、使い慣れている人から「おいおい、素人ですか。はは」と馬鹿にされそうで怖い。
怖い。
だから極力テンション抑えて、当たり障りなく、常識的なつぶやきを……。と思って入力してみると、
「いで、ききたまへや、ここにきこゆべきこと……」
とか打ち込んでいる自分がいる。硬い、硬すぎる。なぜか古文になってる。
だいたい、僕のマイミクの人はあまりつぶやかなさすぎて困る。
みんなが一日10件くらいつぶやいて、合計で一日百件くらいのコメントが行きかう中なら、こそっと僕のつぶやきを紛れ込ませることができるのだけど、
僕のマイミクの人は全然つぶやいていない。多い時でも一日2~3人くらい。
最新のつぶやきが「鳥に糞を食らった。ファック」とかになってる。
ファックって何? なんで英語になってるの?バードにビッチにしなくていいの?
レベル高すぎるよ。
自然につぶやきたいんだけど、自然につぶやこうとしたことがバレたらすごく恥ずかしい。
長距離走を走った後、息切れをしてないふりをして、小さく呼吸しようとおもってたら、
鼻からものすごく息を吸いこんでるのを友達にバレた時にみたいに恥ずかしい。
「マイミクのボイスは必要でしょうか?ブログじゃ駄目でしょうか?」
と激しく突っ込んでもらいたい。
あぁでも、そんなことしたら、この日記が真っ先に事業仕分けされてしまう。
「こんな、毒にも薬にもならない、こんなくだらない日記、書くほうも見るほう恥です。」
「チラシの裏にでも書いていただいたほうが、電気代も使わず、経済的というものです。」
「ちょっと待って下さい。」
「いえ、言い換えます。この日記は確かに無駄です。でも、世の中に無駄があってもいいじゃないですか?無駄があるからこそゆとりができる。ゆとりがあるからこそ人が幸せになれるんじゃないですか」
「確かに、この日記はつまらないかもしれない。でも僕は、いつか面白い有益な記事を書こうと苦闘しています。その努力さえも摘んでしまうことは、はたして本当にいいことなのでしょうか」
そうです。そうです。僕が間違ってました。
初めから完璧な人間なんていない。初めから完璧なつぶやきをできる人なんていない。
誰だってそう。初めの一言なんて、気にしなくていいんです。きっとそのうちになれて、僕だってファックファックを言える。気軽に、友達に、マザーファッカーって言える。
さぁ言うぞ。初つぶやきだ。
肩肘を張るな。自然体だ。
「マイミクもすなるマイミクのボイスといふものを、我もしてみむとてするなり。心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」
駄目だ。できない。