私は若い人に、なんとかこの状態にコミットしてほしいと思っています。ネット上で歴史認識を正したり、国家を批判することよりも、こっちでやることがたくさんあります。
私自身、現場は苦手で、いつも帰りたくなるし、役立たずです。「自分探し」と言われても反論の余地もありません。
それでも、「自分探しボランティア」でいいから、コミットする方向に行くしかないと思っています。
そこらへんにあふれている、口だけ立派な学生運動上がりのおじさんたちのように論理武装に拘泥するくらいなら、素朴な実感を追ったほうが、まだマシだと思っています。
その上、ネットの最大の欠点は、麻薬のように、相手を攻撃する快楽に酔えることです。知識をたくさん持って、「おまえは本当のことを知っているのか」と相手を問い詰めることで「おれは知っている」という優越感に浸れます。もともと、左翼には、こういう悪い癖があります(私も持っています)が、それがネットでは最大限に悪い方向に出てくると思っています。