そろそろ個人のコンテンツにお金を払う仕組みが普及してもいいんじゃない?
こういう時に「どういう悪用方法があるか?」を真っ先に考えてしまう自分からしてみれば、「投げ銭」的なシステムってのは、カネ持ってる人がクリエイターを直接コントロール出来る危険性をはらんでるように見える。
たとえば、ニコニコ動画とかでプロも裸足で逃げ出すような動画作品を多数公開しているような人がいたとする、というか、現実におそらくどこかに存在していると思う。
そんな人には(id:piko氏に言わせれば)投げ銭はよく集まると思われるんだけれども、そうなると、多額の投げ銭をしている人が作者に色々と文句を付けたり、もしくは作者をコントロールしようとする事態が起こるんじゃないかなあと思う。
たとえば「貴方の素晴らしい作品に○○円を投げ銭いたしました。つきましては次回作品についてこちらの要望を聞き入れていただきたく…」とか「次回作では○○は登場させないようお願いいたします。見返りとしてこちらには○○円投げ銭する用意がございます。」みたいな感じ。純粋なファンだけが投げ銭するとは限らんでしょ。それを聞き入れる義理は作者には無いんだけど、そうなったら絶対トラブルになるよねこれ。
要するに、テレビ局(テレビ番組)とスポンサーみたいな関係が出来ちゃうんじゃないかなあと。
投げ銭をした人が(投げられた人にも)完全非公開ならいいじゃん、みたいな反論もあると思うけど、そうなると投げ銭する側の「俺はこの素晴らしい作品を応援している、『違いの分かる人』なんだぜ」的な自己満足が満たせなくなるから、投げ銭というシステム自体があんまり盛り上がらなさそうだし、メールなりブログのコメント欄なり作者に伝える手段はいくらでもあるしね。