2009-12-05

実録・セカンドシーフ/窃盗罪が起こる要因 ─ 腐乱チン子の日記

「かっぱらいするのはなにが悪いんでしょうね」そんな質問を、家族や友人、同僚や上司にぶつける。それだけで窃盗予備軍だろう。しかも「欲望を抑えきれなかった泥棒が悪いのでしょう」とこたえればそれを否定し、ときにそうなるのもしかたがないと居直り、理性的にふるまえないのは貧しくて自由に消費できないからだとか、プライベート空間がないからだとか、刺激的な広告のせいだとか、果ては自分資産を見せびらかす成金がいるから、それに嫉妬したした貧乏人がべつのおとなしそうな誰かを襲うのだとか、身勝手加害者擁護、被害者への責任転嫁脅迫でしかない馬鹿げた持論を展開し、あげく「まさか相手が悪いといってるだけで問題が解決するとお思いのわけではないでしょう」とからむ。悪質な嫌がらせである。

窃盗犯人はただの人でなしである。かれらはこの差別社会を利用し、弱者に対して暴力を振るう。その構造を維持したがる者もまた、ただの人でなしである。「窃盗はするのはなにが悪いんでしょうね」が、財産を持つものに対するハラスメントにならない場というのは「窃盗は悪くない」という価値観を持つ者たち、つまり窃盗予備軍のあいだだけだ。嫌がらせ嫌がらせでしかなく、そこから議論が発展することなどありえない。問いかけですらそれはないのだから。窃盗罪が頻発する原因、減少しない要因は明らかすぎるほどに明らかだ。加害者の欲望は肯定され、被害者人権はあらかじめ蹂躙されている。この差別構造を、社会が維持し続けているからだ。


実録・セカンドレイプ/性犯罪が起こる要因

http://d.hatena.ne.jp/Francesco3/20091205/1259974620

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