ある日私はとある部屋で目を覚ました。薄暗く、物音一つ無い場所だった。
前方には、5人の男がそれぞれ柱に縛り付けられていた。
私は直ちにこの奇妙な場から去ろうとするが、足首を頑丈な鎖で縛られとても動けそうにない。
そして私は目の前に置かれている一枚のメモ紙に気づく。
そのメモ紙にはこう書かれていた。
「目の前の5人の男の中には一人だけ死刑囚が紛れている。
お前は明日までに手元の銃でその死刑囚を殺さなければならない。
撃つ前にそれぞれの男に1回のみ質問をすることが出来る。
指示通り、死刑囚を殺した場合にはお前をこの場から逃がしてやる。
ただしルールに違反した場合、その場でお前は命を失うこととなる。」
私は早速それぞれの男に「お前は死刑囚か」と問いかけた。
男A:「私ではない。だから私以外の4人の中に死刑囚が居るはずだ」
男B:「私ではない。だが私は誰が死刑囚なのかを知っている」
男C:「私ではないが、私も死刑囚が誰なのかを知っている」
男D:「私ではない。そして私は誰が死刑囚なのかも知らない」
男E:「私ではない。第一私はこれまで罪を犯したことが一度も無い」
やはり自らを死刑囚と名乗るものは居ないだろう、私は結局ここは5分の1に賭けるしか無いのか、と考え込んだ。
しかしその時、私はふと気付いてしまった。そして確信した。誰が死刑囚なのかを。
すると私の足首を縛っていた鎖は解かれ、私はその部屋から脱出することが出来たのだ。
さて、死刑囚とは5人の男のうち一体誰だったのだろうか?
ただし、文章内に登場する以外の手がかりは無い物とする。
条件