2009-10-29

仕事

底辺公立高校卒業してから、遊びまくった。

車が好きで、車好きの連れといつもフラフラしてた。

周りは車改造したりしてる、いわゆるDQN系の奴らばっかり。

どうせ実家だし、適当仕事を少しやって、またやめて、又遊ぶ。

周りはみんな学生だったから似たようなもんだし、別にいいかなって思ってた。

半年行った職場もあれば、1日で行かなくなった職場もある。別に何も感じなかった。

親は「またやめたの?」とか言ってたけど、気にしなかった。選ばなければ仕事はあったし。

履歴書には全部の職場はかけなかったな。忘れた職場も多い。それくらいやめてた。

それが、ある運送会社で働く事になった。地元の小さな小さな運送会社

でも初日に起きるのが面倒で(前日夜にまた車走らせてた)、行くのやめた。

また別の仕事探せばいいかな、って程度で。

そしたらさ、職場から電話が来たんだ。

うわ、まずい、めんどくさい、そう思った。

そしたら、電話の向こうのオヤジが言うんだ。

「どうしたんだ?具合が悪いのか?大丈夫か?」

俺びっくりして。怒られると思ったのに、本当に心配して電話くれたんだ。

病院行ったのか?とか。本当に心配してる声で。

これが20歳の時。初めて「ああ、ちゃんとやらないと」って思った。

「明日はこれるか?」の声に、気がついたら「はい、必ず行きます」と答えてた・・・

そのオヤジは本当に面倒見の良いオヤジで、運送の仕事キツイのに、段取りの悪い俺をちゃんと面倒みてくれた。

このオヤジには迷惑かけちゃダメだと思って、俺なりにがんばったよ。

そうしたら、いつの間にか信頼されて。

大手取引先の常駐になって。

気がついたら、ソコの会社に引き抜かれてた。

その会社、基本大卒しか取らないんだ。

でも、倉庫の横の事務所にいたジーさん(実は人事権があった)が、ひっぱってくれた。

名前を聞けば誰でもまあ知ってる会社支店だった。

3年後には契約社員から正社員にしてもらった。

そこから15年。

まさか自分が15年も同じ職場で続くとは思わなかった。

ちゃんと結婚できるとは思わなかった。

毎日スーツ着てるのとか冗談かなとか。

でも、今の自分があるのは、あの運送会社オヤジのおかげだと思ってる。

あのオヤジは、あの小さな小さな運送会社を勤め上げて、最近定年になったと聞いた。

酒もってお礼に行こうと思って、それで今までの事ここに書いてみる。

子供も連れて行ったら、オヤジ喜んでくれるかな・・

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