■http://anond.hatelabo.jp/20091021234146

　所詮人のことであって、ひょっとしたらその裕子なる人物は元増田を哀れんでいるがために元増田の前でのみ「リスカで喪な自分」を演じている可能性も捨てきれない、ってかたぶんそう。だからほうっておけとしかいいようがない。

　不幸話を打ち明けられる人はたいてい他人から「こいつになら不幸っぷりを話してさげすまれたとしても悔しくない」と見下されてる人間だ。ある種の状況では人は幸福を隠す。喪であった人間が、それを知っている友人に対して自分に彼氏ができた、などと言ったら何を言われるか分らない。彼氏を取られるか、徹底的に彼氏を攻撃されて分かれる方向へもっていかれるか、そんなものだ。

　私はかつて100キロ以上あったが、うつ病で40キロ台にまで落ちた。うつ病が治って気が付いたら、着る物がろくに無かった。母に借りた服を着て店員さんに事情を話して洋服を選んでもらった。膚もぼろぼろで痒くて仕方なく皮膚科に行ったら基礎化粧品を紹介された。たまたま無職で暇だったからその化粧品のメイク講座に行ってメイクを習った。

　ごく普通の女になった私を見た友人たちの豹変はすさまじかった。私は大半の女友達を失った。性病で痩せたのかと面と向かってたずねられた。前の方が性格がよかったとまでいう女もいた。そして大量の男友達を得た。

　801ちゃんは確かにムカつくが、それは別に美人でも彼氏がいるからでもない。801オタで、充実しているからこそムカつくのだ。

　女のオタクで801回路の無い人間、むしろ801を見て気色悪く思う層というのは迫害されるどころの騒ぎではない。「私」が801ちゃんにムカつくのは、自分のオタ趣味をオタ仲間に話しても引かれず、むしろ801ちゃん、とか貴腐人とか開き直って誇れる立場にいるからだ。イベントに行ってすら、ネットですら、己の性癖(ホモセックスなんか見たくもねえ、むしろ吐き気がする、現実のホモの人たちに謝れ)をあらわにできず、あいまいにごまかし続けなければならない。あの広大なコミケの中で味わう孤独。

　女なんか生まれて死ぬまでただの一人だ。

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