09/10/13 07:30 KL034 時事通信
長野県は、県内の企業や団体、行政機関と合同で、公共交通機関や自転車などを利用し、環境に優しい通勤を心掛ける「県下一斉ノーマイカー通勤ウィーク」を19~25日まで実施する。エコ通勤を始めるきっかけをつくり、温室効果ガスの削減や公共交通機関の利用促進につなげたい考えだ。
同県では県民の自動車所有率が高く、運輸部門から排出される温室効果ガスの削減が課題。県が2月に企業などを対象に実施した調査では、75%がマイカー通勤者。うち3割以上は、5キロ未満と比較的短い通勤距離であることが分かった。県はこれまでも、職員を対象にノーマイカー通勤デーを設けてきたが、運動を県内に広げるため企業や団体にも協力を呼び掛けた。
ノーマイカー通勤ウィーク中は、会社ごとに1日以上の実施日を設定し、社内などでエコ通勤を呼び掛けてもらう。参加希望の会社は県のホームページ(HP)などで申し込み、実施後は参加人数や意見、改善点などを報告してもらう。
報告データは県で集計し、来年度以降に活用していく方針。内容は県公共交通活性化協議会にも伝え、電車やバスの利便性が向上するよう参考としてもらう。また、効果が大きかった取り組みは、県のHPで紹介する予定。
環境政策課は「徒歩や自転車での通勤がしやすいよう、さわやかな秋を実施期間に選んだ。ノーマイカー通勤を体験して良さを知り、ぜひ定着させていただきたい」としている。(了)
(2009年10月13日/官庁速報)