私も本田透の呪いは分からないでもないのだが、正直乗りきれない。
世の中には、被害者である時期が長いと、何事も悪意で解釈してしまう人がいる。私もそうだ。本田もそうだろう。
そんな時にどうすればいいかというと、これは心の病気なので、精神医学系に行く。私の場合は心療内科だった(精神科だと仕事上差別されるという。要注意)。
今の人数と熱意で革命がうまくいくとは思えない。じゃあ世の中より先に心の中を変えるのが早いんじゃないか?
私の被害妄想は、人を信じていないのに、人に従わうことを余儀なくされていると思い込んでいることに基づくものだった。
IT派遣下級管理職の仕事はキツかった。多くの後輩を泣かせてきたし、私もぼろぼろになった。
性格も変わった。人に隷属して、責任ある決断など面倒事を全部引き受けて、評価されなくても文句を言えない、そんな歯車になっていった。
それが分かっただけでも大分違う。じゃあ人を信じるか従わなければいい。そしてあいつらを信じるのはまっぴらごめんだった。
私は仕事を辞め、人に従わなくなり、私の病気は相当軽くなった。薬を処方してもらったことも大きい。
周囲の環境は治せないにせよ、周囲の環境に影響を受けた心と行動は治せる。そうすればその行動によって環境も半分は治せるものだ。
女は隷属してくれて、責任ある決断など面倒事を全部引き受けてくれて、評価しなくても文句を言わない、そんな歯車のような男を望んでいる。
そして私はそんな男にはなりたくない。そんな女も大嫌いだ。恋愛する気になれない。
でも、これは私の被害妄想なのではないか? ならば治療で治るはずだ。
女はもしかして私を歯車扱いするかも知れない。でも私は歯車ではない。歯車として振る舞わなければ、やがてクズは去っていき、カタギだけが残るだろう。
ならばやるべきことはまずは病気を治すことだ。
非モテは心に傷を負っている。だから治せばいい。心が治れば世界は少しは輝きを取り戻すだろう。
まずは心療内科だ。