かつてアニメはアニメ独自の快感原則を暗中模索しつつ、さまざまな作家性のあるアニメーターが独自の表現を磨いていった。
金田や板野などの独自の演出を許す土壌、そして受け手側もその作家性を見極め評価するという環境があった。
そして、AKIRAやオネアミス、攻殻あたりに至ってアニメ表現はひとつの頂点を迎えた。
その後も、特撮的表現を取り入れたエヴァなんかの「すごいアニメ」もあったにはあったけれど、
大筋ではアニメーションの表現技法が確立されて、キャラ重視・商品嗜好で売るための粗製乱造の道に入ってしまった。
そこで旧来のクリエイターたちは、たとえば富野の旧カットをそのまま使った新約Zや、
旧コンテを使用した新エヴァ、手書きのポニョといった「過去の表現の焼き直し」を行なっている。
一種の先祖返り現象なんだけど、これは取りも直さず、アニメの進化が止まってしまったことを
クリエイターたちが認めているのを意味するんじゃないかと思ってしまう。
……これからのアニメってどうなるんだ?
その先鞭であるとことろのマンガを参考にするといいと思う