2009-09-03

プロレスダメにしたもの

それは「TV放送を低く見ている」事だと思う。

例えば最近だと、丸藤・潮崎・田上ホール端っこで全試合をじっくり見ている事が話題になった。

それじゃダメなんだよ。それじゃ足りないんだ。

多くの人間が、プロレスを見るのはTV(ケーブルやら衛星やら含む)。だからTV中継が面白くない場合、それはそのままプロレスが面白くなくなる事を意味する。

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新生全日本、つまり武藤社長になってからの全日本が浮上したのは、「全日本プロレス中継~夜のシャイニングインパクト~」がきっかけだった。

プロレスの試合自体はあまり流さず、アングル中心の番組構成。

バラエティ色豊かな番組は、流してみてるだけで面白かったし、その頃の全日は「どうしたら面白くなれるか?」をプロレスラー全員が悩んで考えていたと思う。試合そのものも面白かった。

全日本プロレス側がお金を払い、番組全日本側が作ってTVに売り込んでいた。

だから1年限りの番組だったが、その分面白かった。

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ノアは全日を離れた後、テレビ放送のつくりを変えた。

具体的には、解説者を必ずプロレスラーにした。百田さんなり、秋山なり、KENTAなり、丸藤なり。

実況もスタイルを変えて、プロレスラーである解説を生かすようなトークになった。大事な部分は解説に喋らせる。終始、プロレスラーの細かいデータと大きな動きをしゃべるだけ。

正直、彼らのトークはちょっとダメプロレスラーだからっていう価値はあるけど、トーク自体は長い間聞いていて面白いものではない。

そして何より、プロレスファン以外にとっては、プロレスラーが喋っても嬉しくとも何とも無いのだ。

そう、そこ。

ノアのTV放送は、結局のところ「プロレスファンに向いた」番組作りだったのだ。

プロレスファンを拡張する動きではなかった。

プロレスファンは増えたが、それは丸藤やらKENTAやら、若手プロレスラーへの女性ファン。

「見ていて面白いプロレス番組」で、非プロレスファンをプロレスファンにする、そんな意気込みは無かった。

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プロレスの人気を取り戻したかったら、まずは実況と解説を見直すべき。

かつて、多くのプロレスファンを作り出した、全日本プロレス中継並みにレベルを戻すべきだ。

プロの解説、具体的に言えば小佐野ベストプロレス界全体の事を知りつつ「いい事言う」のが出来る小佐野全日本プロレス中継は小佐野で成り立ってる。

実況は若林使っておけ。というか何でプロレス実況の腕が一番いい若林が干されてるんだ?

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実際のところ、プロレス番組は実況と解説の2人が、番組の面白さの50%ぐらいを担当してると思うんだ。

ノアの過去の名勝負を若林-小佐野ペアで実況・解説しなおしたバージョンDVD作って欲しいとさえ思ってる。

少なくとも、今の解説ヨイショに一生懸命な実況は聞きたくない。

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