■白紙投票

総選挙が近いので色んなところで選挙に関する話題を耳にするんだけど、その中で

白紙投票でもいいから選挙に行け、という主張があまりにも多くて耳障りで、

なんなの？大規模な新手の釣りなの？という感じなので、

こういう面倒くさいことはあまり文章にしたくないけどまぁたまにはいいか、という気持ちで

自分の意見を少し整理してここに書くことにする。

「白紙でもいいから選挙に行け」派の主張としては、

1. 投票は国民に与えられた義務

2. 義務を果たさないやつには政治に対して意見する権利はない

3. 投票したいと思える候補者が居なかったとしても、「誰にも投票したくない」という意思表示をすることが大事

というところだと思うんだけど（他になにかあるかな）、まず1.は明らかに間違いで、「投票権」という言葉の通り

投票に行く行かないは義務ではなく権利であって投票権を行使しなかったからって誰に文句を言われる筋合いもない。

2.に関して言えば、1.を前提にしてるから当然これも間違いなんだけど、まぁあえて感情論に感情論で反論すると、

たとえ義務だったとしてもこれはおかしくて選挙にいく「義務」を果たさなかったとしても政治に意見する権利なんて常に保証されるべき。

そんなの基本的人権のレベルで保証されるべきだろ常識的に考えて。クソが。

3.に反論すると、選挙制度的に白票も棄権も変わらないし、どんなに白票があろうが選挙は成立するんだからなんの意思表示にもならない。

どうせバカだから「白票の数が多くなれば、政治家たちも現在の政治への否定として真摯に受けとめるだろう」なんてナイーブに信じてるんだろうけど、

これだけ投票率が低い中でその理由を若者の政治への無関心とかって勝手に決めつけて「選挙、いくよね？」みたいなＣＭ流すくらいしか

対策がとられてない訳で、白票の数が増えたってまぁどうせ「有権者が投票しやすいように投票所にすっごい書き味のいい鉛筆用意しました」

とかいいだすだけだよきっと。

選挙にいかないってことも立派な意思表示のはずなのに、「無関心」の一言で片付けられてしまう。

選挙にいかないっていうのは選挙制度そのものに対する否定でもあるんだよ。

投票したい人がいない、とかじゃなくてもっとでっかいレベルの否定なんだよ。

こんなこというと、じゃあ選挙に代わる制度考えろとか必ず言われるんだけど知るかそんなもん。知らんがな。

知らんけど、でも現状を否定したっていいだろ。しなきゃいけないだろ。そうしないと次善の策がいつのまにか最善になってしまう。

選挙制度にのっかりたくないんだよ。だってさ、政権とったやつらがむちゃくちゃやっても、「国民の皆様が選んだんだから」って言われちゃうんだぞ。

野党に入れてようが与党に入れてようが投票所に出向いた時点で多数決で政治をやってく、ってことを認めちゃったことになるんだから。

だから俺は選挙にいかない。認めない。

ちょっと話それるんだけど、どっかのカメラ会社が採算とれないからアナログカメラやめてデジカメに一本化する、

って発表したときに、そこのカメラが好きだった知り合いがそこの会社の株を買ったんだよ。なんで？って聞いたら、

「株を買ってその会社にお金を出すことで、アナログカメラの生産を続けてもらいたい、という意思表示をしたかった」っていうんだけど、

ちょっと待てそんなタイミングで株買ったら新しい経営方針を支持してると思われるぞ、ますますアナログカメラ作らなくなるぞ、って思ったんだよね。

なんかそういう感じ。選挙で意思表示したってそれは正確には伝わらないんだから、それならもう意思表示自体を拒否する。

しかしそれも意思表示を拒否する、という意思表示になってしまって、「無関心」とか誤解されるんだよなぁ。泥沼。

もうなんかわからんわ。どうしたらいいかわからない。小国寡民しかないのか。反政府ゲリラとして独立するのか。

もう俺の話終りね。

あ、あと一つ言いたいんだけどYahoo!はマイケル・ジャクソンのことマイさんって略して呼ぶのやめろ。だれかと思ったじゃないか。

Permalink | 記事への反応(4) | 15:14

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