忙しがっているのは概ね、企業システムを作っている人々だ。企業システムといってもちょっとわかりづらいと思うので具体例を挙げてみる。
もっとも身近な例。店でものを買うとバーコードをぴっと読む。最近はローソンポイントカードとかファミマTポイントカードも一緒に読む。あれで、どの店で何時ごろにどんな商品が何個売れたのか、それを買った人は男女どちらで年齢は何歳くらいで年収どのくらいなのか、本部に伝わる。本部はそれをもとに各商品の生産流通量を決めたり、新商品を開発したりする。
これも身近でわかりやすい。荷札にはバーコードがついてて、引受時にぴっと読む。荷物はその後にいろんな倉庫やトラックを経由して目的地まで運ばれるんだけど、積み下ろしがあるたびにバーコードを読む。これで本部に信号が飛んで、いつどこにどんな荷物が何個くらいあるのか把握できる。トラックの手配や輸送経路の最適化なんてもう人手では無理だから、計算機で自動的にやる。
どの人がどのくらいのお金をどんな口座に預金しているのかはみんな計算機が管理している。勘定系ってやつ。国際為替決済や振込み処理や利子計算は、計算機抜きではもう絶対に無理。銀行の統合があったり、法制度が変わったりするたびに設計をかえなくちゃならない。
コンビニに行っても在庫不足で欲しい商品がなかったり、逆に余剰品を腐らせたためにコスト転嫁で商品が値上げされちゃったり。小包の配達に一週間くらいかかって、途中で紛失してもろくに調査もできなかったり。銀行の振込みに数日かかった上に間違いが入っていたり。そういう不便さを容認できるなら、計算機なんてラッダイトしちゃってもいいと思う。
そもそもIT業界っていうものに疎いんだけど、インターネットみてるとなんだかそっち方面の人がやたら忙しいとか、ウツになるほど時間がないとか、このままじゃ過労死するとか書いて...
忙しがっているのは概ね、企業システムを作っている人々だ。企業システムといってもちょっとわかりづらいと思うので具体例を挙げてみる。 コンビニ もっとも身近な例。店でものを...
処理自体は機械がやってるけどそれ作ってる人間の手間が思ったほど軽くないってことか。 なんだか偽10000円札作るのに9500円ぐらいかかってるイメージだけどそうでもないのかな。
わかってない人がそこらじゅう(顧客企業の責任者とか)にいて、IT屋を困らせてるケースがとても多いんだけど。 システム開発って「製造」じゃないのよ。機械が勝手に決まった設計...