ベーシックインカムをどうやって支給するのかという問題はあまり考えられていないような。
定額給付金の配布でも事務手続きは膨大だし、問題も起こっている。たとえば、支給されるのは世帯主に対してなので、配偶者の暴力などから逃れるために住民票などをそのままで別居している場合には受け取ることができない。ベーシックインカムでも同様の問題は起こりえる。離婚しなければ毎月ベーシックインカムが手に入るので、離婚しないことへのインセンティブも出てきてさらにややこしくなる可能性もある。
死亡届を出さないことでの年金の受け取り詐欺と同じような問題も考えられる。路上生活者に住居を世話して生活保護を受けさせ、ほとんどをピンハネするというようなことも、ベーシックインカムでも起こりえる。
定額給付金とベーシックインカムの類似性というのを考えてもいいかもしれない。定額給付金は額が少ないし一度きりだけれども、この額を増やして敵的に支給するようになればベーシックインカムと同じになる。だから定額給付金にたいする批判のほとんどはベーシックインカムにもあてはまる。
世帯ではなく個人単位で支給すればその問題は結構解決するような。 路上生活者云々は、多分どんなタイプの生活保護にも付きまとう問題だけども。