「今月手持ちがもうないんで、家賃よろしく。」夫はそう言った。技術系派遣の夫は4月からずっと家にいる。たまにハロワ。私はフリーランスだけれども、それだけでは食べられないので派遣で出稼ぎに行ったり行かなかったり。我が家の分担は家賃、食費などの日常の生活費が夫、保険、所得税、地方税、自動車税、旅行などが私の役目になっている。
「ああ、そうなの。」と答えつつ、何で働かないで平気な人がいるんだろう。それも私の回りにはそういう人がいつもやってくるのだろうと思った。初めて結婚を意識してつきあった人は、同棲するなり仕事を辞めた。その次につきあった人は家が金持ちなので大学を卒業後、留学して帰ってくると自分探しみたいなのをやっていた。
根源は私の母親にあるのかもしれない。我が家は母子家庭だったが、母親は勤めに出たことがなかった。内職オンリー。私が働き出し毎月お金を渡すようになったら、回転寿司に行きたがった。「あ、ごめん、お母さんお財布忘れちゃった。」といつも言うのだ。私はいつも妹と母親の分を払っていた。
人に頼ることが恥ずかしくない人っているもんだ。私なら財布を持たずに食事をすることはあり得ない。働かずして趣味にお金を使うことはあり得ない。人生は人生の中でぐるぐる回っていて、似たようなことが何度も起こる。こういう人生ってどう生きたらいいんだろうか。
増田にとって内職は仕事じゃないのか。 家事や育児を仕事じゃないと言う人はよく居るけど、こういう人は初めて見た。