自治体の英語活動推進校なので、わが校の教員は全員出席を求められた。
東京都では、教科「英語」を導入している自治体もあるが、まずはALTを入れての「楽しくやろう」の「英語活動」が主流。
ALTは不足気味と言われ、民間の英会話教室に頼っているのが実情である。
今回の目的も、民間からのALTを用いた活動の提案が主になった。
まあ、内容は、ゲームや歌、スキット(語を交わす程度の寸劇)。
「こんなもんかな?」
という印象のもので、想定内。
でも、最後の質疑応答からは想定がの連続だった。
Q「今回使われた教材などは、(事前事後の打ち合わせ時間もないので)用意などに配慮していただけるのか?」
A「競合入札なので、予算を切り詰めており、例えばプリントの刷り増しなどは学校持ちです。また、使用する各データもプリントの形でなく、デジタルデータ素材の形で、アレンジは学校側です。私たちは授業時間以外の契約はなされていない。」
というような応答だった。
どよめく教員集団。
打ち合わせの時間も設定できず、
(裏技的には、教委に黙って、授業時間を削り、それを打ち合わせの時間に当てるくらいの方法はあるが、現実問題他の難しさもあるし、多分、見つかったら処分もの。)
進め方の検討も無い中でALTが使用する教材作りもしなければならないということだ。
今回の活動提案がALT主体で、担任(HLT)は進行役、ALTのためのホスト役の形式であっただけに、どこを軸に授業を作っていくのかと、みんな眼が点。
(おそらく、書面によるマニュアルが送られ、それに従って用意するカンジか?)
また、
Q「今日、来ていただいたALTのように。日本語の堪能な方がくるのか?」
A「今回は(営業用だから?)日本語も1級クラス。指導も指導者養成者クラス(マネージャークラス)だから、もしこのレベルを必要ならば、教委に頼んで予算を倍にしてくれないと対応はできない。」
Q「では、どのような人が来るのか?」
A「英国等のネイティブクラスは望めない。日本語も日常会話程度。」
Q「訛りのある者も来るのか?(例えば、シンガポール、フィリピン、インドなど)日本語で打ち合わせの時、伝えられないこともあるのか?」
A「訛りというのをどうとらえるか?でしょう。実際に使っていますよ。競合入札ですから、ご理解ください。後者は弊社に電話いただければ、ALTに解説します。対応をがんばります。」
みんな開いた口がふさがらない。
これが(素晴らしい)英語に慣れ親しむということね。
また、私学との格差が開いていく。
(私学はクイーンズイングリッシュが基本というところもあるよ)
コンピュータの時もそうだったけれど、まともに援助が無い状態で、現場の根性主義にまかせる施策。
こういった状況こそ情報開示し、市民の手で、無駄な予算を危急の方向へ向ける方がよくないか?
まずは今回、とりあえず6千万がとぶのだそうだ。
(そりゃあ、予算倍額は無理だわね)
http://www.hotch-potch-club.com/cafe.html これによると、日本の中学校の英語教員の平均TOEICスコアが600点台らしいんだけど、マジ? レベル低すぎじゃない?