2009-06-29

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2009062302000088.html

 子を授かることは、喜びと同時に恐怖を引き受けることかもしれない。それは、あまりに柔らかで弱いものだから▼明治四十三年、長男を得た喜びを石川啄木はこう詠んだ。<十月の朝の空気に/あたらしく/息吸ひそめし赤坊のあり>。が、ひと月せぬうち天に召され、痛切なる一首。<おそ秋の空気を/三尺四方ばかり/吸ひてわが児の死にゆきしかな>▼新潟県三条市で一昨日、長時間、乗用車の中に残されていた兄弟が亡くなった。熱中症が原因とみられている。両親の歓喜の中で<息吸ひそめし>日から兄は一年十カ月、弟はわずか十一カ月だった▼早朝に親子四人で旅行先から帰着。車は露天の駐車場に止めたが、二人が眠っていたため、両親は車に残して家に。新潟地方気象台によれば、そのころ三条市は未明からの雨が残り、気温は二〇度前後。そう思えば余計にむごいけれど、だから、起こさなかったのは親心だったのだろう▼だが、残酷にも、やがて雨はやみ、日が照り始めて気温は上昇。母親が車に行き、二人の異常に気づいた昼すぎで二七度ほどに。それでも真夏日でさえないが、車中の温度は、恐ろしく高くなっていたのである▼季節はこれから盛夏へと向かっていく。車での外出時など、幼子を持つ親は、臆病(おくびょう)なくらい慎重になってちょうどいいのだろう。守るべき命は、弱くて柔らかいのだから。

これってこの件だよな。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090622ddm041040042000c.html

同署によると、死亡したのは同市諏訪2、会社員高槻仁さんの長男奏(かなで)ちゃんと次男颯(はやた)ちゃん。高槻さんは妻(28)を含めた家族4人で東京都内に車で旅行に行き、同日午前5時半ごろ自宅アパートに帰った。子供2人は後部座席のチャイルドシートで寝ていたため、アパート前の駐車場に車を止め、車内に2人を残して部屋に入ったという。午後0時半ごろ、妻が初めて様子を見に行き、異変に気づいた。救急隊員が駆けつけた時は2人とも脈や呼吸がなかったという。

旅行から自宅に戻ってきて、子供達だけ車に置きっぱにしたって事か?午前五時から昼までの丸半日?

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