2009-06-22

はじめて出会い系で出会った

はじめての彼女と別れて半年。ずっとよりを戻せるものだと根拠のない自信を持っていたのだが、それはないな、と悟った。別れてからも月3回くらいご飯に行ったりしていたが、彼女にとって俺は気の置けない友人の一人でしかないんだとようやく実感できてきた。

それと同時に気付いたことがある。俺にはもう会社と家を往復する生活しか残っていない。たまらなく怖くなった。このまま老いていき孤独死する自分の姿がリアル想像できてしまった。

俺はもともと気が小さくて交友関係も狭い。孤独死ルートから脱却できる望みは薄い。気がついたら、出会い系サイトを眺めるようになっていた。そうすると、段々と知識や技術が向上してしまう。たぶん「半年ROMってろ」とかそんな感じ。そのコミュニティの作法が身につく。

そのうちだんだんとお相手が見つかるようになり、ついには会う約束を取り付けてしまった。会えるはずなんかないと思っていた分、めちゃくちゃ怖かった。

どんな怖いお兄さんがくるんだろ…

いきなり「キモイ」とか言われたらどうしよう…

ピュアボーイでここまできたのに、初対面で肉体関係とか無理だろjk…

これらの不安は幸運なことに杞憂で終わった。待っていたのは驚くほど普通の子で、デートの内容も驚くほど普通で(一緒にご飯食べるとか、お酒飲むとか)、会話も普通に楽しくて(仕事のこととか、最近遊びに行った場所とか)、なかなか充実した休日だった。

帰りの電車の中、俺は少しだけ幸せになった。その子に特別な感情を抱きはしなかったが、俺はまた誰かと恋愛できそうだと思えたから。

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