2009-05-22

長くて白くて骨ばった綺麗な手だと思った。思わずずっとその動きを見ていた。時々視線を感じて少しだけ視線を上げると目が合う。目をそらされる。その繰り返し。どうしてこっちを見るんだろう。どうして目が合うたびに微妙な顔をするんだろう。わからない。

彼氏はいるし、十分満たされている。浮気をするつもりなんてさらさらない。ただ、夕日が美しいと思うように、一斉に芽吹く春に心が躍るように、目に見えるところにあるその手がきれいだと思っただけだったのだ。あぁでも、あんまり見てると勘違いされるのかな。気をつけないとな。

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