そもそも、昔はほとんどが「見合い結婚」というシステムで結婚していた。
http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou12/chapter2.html
その後、個人の自由を尊重し男女間の愛情をもった繋がりで結ばれるのが望ましいという人が増えて「恋愛結婚」というシステムに徐々に移行していったのではなかったのかと。当然、付き合う異性とはあらゆる面で真摯に向き合うことが必要なはず。
今は、若いうちは結婚をほぼ前提としない恋愛を楽しみ、年齢が高くなったら結婚を前提に相手を経済力等の条件で峻別して、現在付き合っている相手が論外なら別れ、他の男とちょっと付き合った後結婚に持ち込むという道筋を描く女性が多いようだ。流行の「婚活」なんてその最たるものだろう。
しかし、この道筋で到達する「結婚」はどういう結婚だろう?上記の統計なら「恋愛結婚」に入るとは思う。ただ、実質的には別種のシステムだ。例えば「駆け込み結婚」とか「婚活婚」とかいう名称が頭に浮かぶのだが。
普通に考えて、結婚生活を開始し維持するためには多くのコストがかかり、それでも関係が壊れてしまうリスクがある。「見合い結婚」全盛時は社会的同調圧力や、共同体的秩序で結婚生活を維持することができた。「恋愛結婚」なら相手との結びつきの強さで結婚生活を維持できるかもしれない。でも、この新システムで結婚した場合、結婚生活が危機に陥ったらどうやって維持するんだ?“何が結婚生活の維持を保障するか”を考えれば考えるほど結婚できない。
恋愛と結婚は別だというのは、結婚生活にある程度の経済力や人間性が求められるから、好きなだけではダメだというのが本来の意味のはず。それを曲解し、恋愛と結婚を切り離してどちらもやりたい放題やる馬鹿が多くなったせいで腐って変質した「恋愛結婚」。新結婚システムの母体はコレだろう。
とにかく、この「恋愛結婚」の皮をかぶって相手を騙す、新結婚システムはダメだ。どんなに表面を取り繕っても腐臭が漂っている。