2009-03-27

ホームがない

人生つーかプライベートつーかでのホームをいつのまにか失ってしまった。物質的な「家」のことじゃない。帰るべきところ。無防備になってもいいところ。大概のことは受け入れてもらえて、大概のことを受け入れたいところ。ホームグランド

私は人間不信だ。何故だかたくさんの人が私をかわいがってくれて、嬉しいからへらへらとしているのだけれど、根っこの部分では「どーせあんたらも私を捨ててくんだろ!!」っていうわけのわからない諦念と怒りに支配されている。いやもうお互いいい歳なわけで、それぞれの生活や信条や立場があるのはわかっている。でもなんつうの、背中を預けて戦いあえる仲っつーの? 確か前はこの手に持たせてもらってた自信があったんだよ。

少し前までは、とんでもなく困った時に泣きつける場所をひとつ与えられていた。深夜に突然電話しても、「寝てない、横になってただけ」と話を聴いてくれる人。ずっと甘えてきたけれど、自分彼氏ができたのをきっかけに無意識にけじめをつけてしまった。彼女がいる彼に甘え続けてきた私がおかしかったのだ、と、強く思ったらしく、自分がまた独り身になった今でも何故か、連絡を取れずにいる。

一瞬付き合った彼氏つーか元彼は、友達期間がえらい長かったので、この人なら大丈夫だ、と思った。が、無防備になった途端に、セックスだけ求められてたことがはっきりして、腹が立って別れた。あなたを知りたい、私を知ってほしいと求めても無視された。それでますます人間不信になった。私を見て!って強烈に主張する大人はうざい。それをやっていいのは子どもだけだ。それは知ってる。彼氏彼女って関係では少しくらい、それを主張してもいいんじゃないかと思ったんだけどなあ。

友達がいないわけじゃない。十年来の仲の子もいる。けれどもみんな、「私のことより自分のことがんばれ」な状況が多くて、気を遣ってしまって頼れない。大親友とお互いに称するかわいいあの子は子育て真っ最中だ。そうでなくともなんだか私は、彼女にはどす黒いことは話せずにきた。彼女は本当に素敵な女の子で、一緒にいるとまぶしくて、自分のいいとこだけ見せたくなっちゃうんだ。聖域のように扱ってきた。

ほとんどの人が最後の砦として持ってる、実家はどうだ。残念ながら私の実家地獄だ。つーかそもそも人間不信の発端は、実家でのというか母との暮らしにある。私が幼い頃から、母と、ご利用が計画的に出来ない父は言い争いを続けてきた。父と私と妹だけが食卓につき、母が台所で食事を取る・二人の伝言役を仰せつかるっていう冷戦状態と、かりそめの団らんが交互に続いた。寝て起きたら冷戦だったり、学校から帰ったら団らんに変わってたりするわけです。団らんになるたび、今度はいつまでも続いてくれないかなーと祈る日々。狂ってたと思う。今でも思い出すと過呼吸寸前になる。母子家庭になってからも父の話題は私の中でタブーになっていて、気安く持ち出しては「おまえの父の借金なんだからおまえが返せ」といびってくる母とは、そろそろ別居しようと思っている。妹ばかりかわいがり、私をなじるのにもうんざりしている。こんな家庭なのに学費バカ高い大学に行かせてくれたとか、いろんなことに愛情は感じているけれど。記憶はしみついて消えない。

そういう毎日の結果、自分でなんでもしなくちゃ!と思った私は、一人で生きてけそうな女に育ちました。なんでもしなきゃ!と思ってるから、人を信じられない。末永く幸せに暮らしましたなんて家庭はどこにもないと思ってる反面、ものすごく憧れが強くて、それが重たがられて誰かと付き合ってもすぐ別れてしまう。全面的によりかかっていいはずの時期に両親がエゴ全開だったから、未だに甘えたい部分が強く残っている。

と、自分を分析しているけれど、「二十代半ばで性格を親のせいにするとかpgr」とも思っている。こうなってしまったことについて親を責めようとかは思ってないけれど。だって母だってメンヘラ気質なんだもの。責任とれや!とか言ったって泥沼になるだけ。つーかもっと子どもなころにぶち切れたことあったけど、逆ギレされて終わったんだよなあ。「人間はみんなさみしいの!」「自分の思い通りになると思うんじゃねえ!」と、年端もいかないのに罵られたことは忘れません。まあね、母も余裕がなかったんだよ借金問題で。

この先ももう、全てを預かりたいと思う人は現れても、私の全てを預けていい人なんて現れやしないだろう。だから内側に残っちゃってる小さい自分は、自分で育ててやらなきゃならんと思っている。少しだけ頼るっていうさじ加減も、覚えていけばいいんだと思う。何故だかいろんな人が私を頼る。それに応えることで、自分を認めてやればいいんだと思う。

何年もそうやって努力してきたけど、やっぱさみしい。傷つきたくないから自分で人を遠ざけて、その結果の強烈な孤独だということもわかっている。でもさみしい。守られたかった。頼りたかった。ここに戻ればおおむね大丈夫って場所が欲しい。ホームが欲しい。

孤独感が高じて、一日の三分の一くらい死ぬことを考えている今日この頃素人自己分析の結果を話して、どう変わっていけばいいのかカウンセリングに行こうと思っている。もう限界や。甘ったれさ、ああ甘ったれなのさ。ふつーに育った人はこういう気持ちをどこにやっているの。

なんか文章ぐちゃぐちゃだな。明け方の増田だから許して。

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