http://diary.lylyco.com/2009/03/post_278.html
こういう、
完璧主義!?お前のそれは全然完璧主義なんかじゃない!「完璧主義」というなんて図々しいよ!
系の「完璧主義批判」は時々見るんだが…一言言いたい!
俺もそうなんだが……この手の完璧主義者は、そんなことはよーくわかってるねん。
こんなことしてちゃだめだと分かってる。くだらない拘りだと。「完璧なんてありえないんだよ!」よくいうけど、そんなこた分かってる。言い訳にしてるわけじゃないんだ。
「言い訳にしてる」と言われるってことは、そもそも「完璧主義」をいい意味でとっているってことだと思う。お前はただのグズであり、完璧主義だなんてそんないい属性じゃねーんだ!と、要はいいたいんだろう。それはその通りだ。別にそこを否定するわけじゃない。
ただ、完璧主義者からすると、(そもそもそれで悩んでいるくらいなので)「完璧主義」をいい意味にとっていない。最初から。だからこれはもう言葉遊びみたいな話なんだが……。要は、「完璧主義」を、実際に完璧にやることだと捉えている人と「完璧主義」を、実際はともかくとして完璧にやろうとしてしまう人の違いだと思うんだな。前者の意味で捉えている人は、俺達のような人を見て「お前らのどこが完璧主義者だ」と思うわけだ。でも俺達は、そもそも完璧主義っていいもんじゃないと思ってる。俺達が「俺完璧主義で、ほんとだめで」っていうときは自虐しているのと同じ事なんだ。
「適当にすればいい」「8割で」とかいうんだけどそれが難しい。「8割で」と言われると今度はその「8割」分を完璧にしようとしてしまう。ある意味潔癖症というのか、オールオアナッシングといったほうが近いかもしれない。全部きちっとしなくちゃ気がすまなくて、それが出来ないなら、8割やったところで同じだと思ってしまうのが俺達。なぜ、完璧にできないからといってすぐやめてしまうのかといえば、完璧でないものは、1割だろうが、8割だろうが、どれも同じに見えてしまうから。
あーっ!!わかるわかるよ。「馬鹿らしい!」「アホだろ!」「要領悪い」「お前が完璧になんてできるわけないのに、図々しい!」といいたいだろう!!!でもわかっている。そんなことはとっくの昔に。「完璧主義者」を見るとこうやって嬉しそうに「お前が完璧主義者だなんて10年はやい」「いいわけだ」「要領悪いだけ」「馬鹿じゃないの?」といってくるやつがいる。でも、知っておいて欲しいのは、そんなことは当人たちは言われなくてもよーっっくよーーーーっっっっく知ってるし、知った上で苦しんでいる、ということだ。そして苦しみながらもなんとかそこから脱したいと努力をしてる。
だから余りそんな事を言わないでほしいんだ。言い訳にしてるつもりなんてない。むしろ嫌でしかたがないんだ。
強く言えば、この言葉は、鬱病患者に「元気出せよ!鬱?いいわけだろ」と言ってるようなものだってことを。
分かっているだけに苦しいんだ。ダメだなんて言われなくても本人が一番よーくわかってる。今更誰かが言わなくたってわかってるんだ。
だから頼む。あまり責めないでくれ。さんざん分かっている事をそういわれると本当こたえるんだ。それでもなんとか努力してるんだ。精神科にも通った。ほとんど強迫概念とセットなんだ。こういうのは。だからあまり「なまけるな」精神論を通さないでほしいんだ。健常な人から見たらばかばかしいだろう。そうだろう。でもわかってる。わかってるから。君らがそうやって言わなくても、わかってるんだ。