政情不安。
ビシュケクは緑豊かな学園都市でもあり、大学が十七校ほどある。教育に力を入れてきたので、カザフスタンやウズベキスタンからも多くが留学にくる。
ところが肝腎のキルギス国内に産業がないので、優秀な学生の多くは卒業後、資源リッチのカザフスタンやモスクワへ就労していく。
さらにキルギスはイシククル湖を挟んで南北で対立があり、南のオシュでは何回も暴動が起きた。
現在のバキーエフ大統領は南部出身。北部のインテリからは嫌われている。
政敵サデルクロフの突然の「交通事故」は政治的暗殺だとして、野党連合が団結し、3月27日に大デモンストラーションが行われる。
バキーエフ大統領の周辺は秘密警察長官的な、大統領の兄弟ザンイシが弾圧、暗殺司令の張本人ではないかと言われ、大統領の息子マキスム・バキーエフとは仲違いしているという情報もある(ISNニュース、3月17日付け)。