女が輝いていられるのは人生の1/4。10台前半から,遅くとも30台前半までのたかだか20年間。なんとも残酷なことに,輝き終えたあとも死ぬわけじゃない。多くの女性はその後の長い長い余生を,スーパーでレジを打ったり子供の散らかした部屋を片付けたりしながら,熾火のようにちりちりと燃えて寿命を消費し,やがて肉体と精神に老いを迎えて緩慢に死んでいく。そういう自分たちの未来をはっきりと予見しているからこそ,せめて思い出を欲しがるんじゃなかろうか。と勝手に邪推した。
私たちは男で,女たちがそういうふうにしか生きられない社会を作ってしまっている責任を一部なりとも負わなければならない側なわけで,ならば思い出作りくらい協力してやってもバチは当たらないんじゃねーの。
下手にいい思い出をつくって夢を見せてしまうほうが、よほど残酷。