古巣にもっとも欠けていたのは消費モデル。年収いくらくらいの,どういう家族構成の人が,どんな目的で,どのくらいの性能のものを求めて,どのくらいの価格帯のものを買うのか。そういう,最終的な消費の場における使用イメージと,それにあわせた営業戦略が欠けていた。研究所の人間が「ぼくのかんがえたすごいかでん」を無策な営業におしつけてる構造。
業務用の超最先端の技術なんて,家電にまったくあてはまらない。超高温下でのプラズマ制御や原子レベルでの三次元IC構築が,家庭用品に何の役に立つ? 仮に役立ったとしても,その手の技術は輸出管理にひっかかるから,家電生産につかう中国工場なんかにはもっていけないよ。
某半導体に選択と集中をして今死にそうになってる大手電機の技術者の割と偉い人の話を聞いたことがあるけど、 半導体の製品戦略はコスト削減以外無いですって言ってて、ああこれは...