2009-02-19

お昼ご飯がいい具合に消化されてきたころ、私のデスク妖精が現れた。

こんにちは増田です。午睡っていい言葉ですよね。食後にウシのように眠るのです。違いますか。午後ですか? まあいいです。素晴らしいことに、私は深く考えている顔をしながらうとうとするのが得意なんです。うとうとって不思議言葉ですよね。うとうとしている時にうとうと、うとうと、と口に出すとうっとりします。違いますか。しませんか?

気がつくと目の前に妖精がいます。マウスの横にちんまりしたもこもこした何かがいて、私はすぐに妖精だーと思いましたが奇異に思われるので黙っています。妖精がもこもこのすきまから私を見ている気がするのでつついたり転がしたりしてみましたが瞳は見つかりません。おかしい。とりあえず触ると気持ちよくてよいです。食後向きです。

飽きたので疲れたフリをして首を回すと、妖精キーボードの上でダンスを踊りはじめますが、仕事邪魔なのでどけます。とっとと仕事を再開しないと、私の決して潤沢でない処理能力を超えてしまいます。

かたかたかたた。たたた。キーボードを叩いていると、未練がましそうな視線を指先に感じますが気にしません。君の邪魔をしたことについてはゴメンね、的な意味をこめて妖精に微笑んであげようかと思いましたが仕事中に思い出し笑いをする怖い人と受け止められそうなのでやめます。たかたかたかか。かっか。

上司に資料を見せる短い時間の間に、妖精は消えていました。

こうしている間にも彼、もしくは彼女が他の誰かのキーボードの上で踊ろうとしているところを想像して、少し笑って仕事に戻ります。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん