あるほいくえんで、50人の子どもたちが泣いていました。
せんせいは、「愛してるよ、ありがとうありがとう」と子どもたちに言いつづけました。
やがて、一人の子が泣きつかれて、大きなあくびをしました。
そのようすがとても愛らしく、せんせいはおもわずその子の顔をカメラでとりました。
それはちょうど笑った顔のように見えたしゅんかんで、うれしくなったせんせいは、
「愛とかんしゃの言葉をかけたら、こんなすばらしい笑顔になりました。」
と言ってたくさんの人たちにしゃしんを見せました。
見た人たちはみんな、
「なんてすてきなのでしょう。愛とかんしゃって大切なんですね。」
と、とてもかんどうしました。
やがてこのしゃしんは、学校のどうとくのじゅぎょうでも使われ、せいとたちは「愛とかんしゃ」の大切さを学びました。
せんせいはこのしゃしんをもって、あちこちでおはなし会をしました。
やがてこのしゃしんは本となって国をこえ、世界じゅうに広まり、せんせいはにんきものになりました。
でも残された子どもたちは、今もずっと泣きつづけているんだとさ。
おしまい。
(※これはポエムです)