私が高校生くらいだった頃だったかと思う。教会の説教の中で牧師が言っていた。
「夫婦円満の秘訣は、夫が妻の味噌汁(料理)を毎日褒める事です」
父は、「この缶詰は旨い」「この水は旨い」とは言うが、母の料理を旨いとは言わなかった。
(ちなみに母は決して料理下手ではなく、むしろ煮物等の味は良いと思う)
父と母は、あまり仲が良くなかった。
私は、父が母の料理を褒めるようになれば、両親が仲良くなってくれるのではないかと考えた。
しかし、子である私が父に対して「母の料理を出来るだけ褒めるように」等と指図は出来ない。
そこで私は、自分が率先して「美味しい」を言うようにした。
毎朝、毎晩、家族で食事をするたびに私は
「この魚美味しい」「うん、美味しい」「おひたし美味しい」というようになった。
ある日、私はいつも通り家族と共にする食卓で「美味しい」を言った。
すると、父が口を開いて私に言った。
「お前には感心するよ。いつもいつも、食事を美味しいというなんて、本当に感心だ」
これが、私が子として父に期待した1つの顛末だ。
父と母は相変わらず仲がよくない。
食事が旨いかどうかにほとんど関心が無い人間ってのは一定数いると思う。 どう考えても人生損してると思うが、彼らにはそれも理解できないらしい。 君の父親がそれかどうかはわから...
なんかかわいいな。 あれじゃないかな お父さんも実際おいしいと思ってるんだけど、 料理がおいしいっていうのを照れくさく思ってるんじゃないかな
おいしい料理が勝手に出てきてきれいに洗濯されたタオルやシーツのある生活が普通だと思っちゃってるんじゃないの。このお父さんにとって料理がおいしいと褒めることは、地球に酸素...