2009-01-13

派遣村に対するモチベーションがどうしても保てない。

派遣村については、やっぱりどうにかしなきゃと思う。

その人が悪いんじゃなくて、社会環境経済政治が悪いんだよな、と思う。

だけど、さ。

自分の働く病院にも派遣村から病気を患った患者が何人か運ばれてきた。

全員が全員、そういう人たちなわけじゃないってのは勿論わかってるが、

その人たちのふるまいが、やっぱり酷すぎるんだ。

あまり詳しくは書けないが、とにかく食事がまずい、部屋がうるさいなどのクレームが多い。

不必要な薬や点滴を異常に欲しがる上に、説明しても納得しない。

依存度が高く、権利意識が強い。

勿論、もう一度いうが「そういう人ばかりじゃないのは解ってる」んだ。

でもさ、その人たちが「派遣村から来てる」って看板を背負ってる以上さ、

どうにかもう少し頑張って欲しいんだ。

ただ「派遣村」にいて、ただ「派遣村」からここに運ばれてきた人ではなく、

派遣村」っていうアピールを担っている人として、もう少しだけ振る舞いを考えて欲しい。

それができないのが、彼らの生きにくさであり、今の社会適応できない辛さなのだ、

だから社会が駄目なんだ、

という気持ちもある。

でも、彼らを目の前にしたとき、どうしてもそのモチベーションが保てない。

俺だって働くのしんどいことあるよ。

朝起きるのとかすごい大変だよ、とか。

36時間勤務とかしたことあんの、とか。

グーグー寝て、飯食って、生保とって、帰っていく彼らを見て、

どうしても心がささくれる。

彼らも辛いことは十分わかってるし、色々な事情があることもわかる。

ただ何も事情がない自分が、平然と「恵まれてる」と位置づけられて、

それがまるでラッキーなことのように扱われて、

だからあの人たちを常に助けるのが当然みたいな立場に置かれて、

そういうが釈然としなくなるときがある。

勉強はやはりとても大変だったし、寝ない時間はたくさんあったし、

仕事についたときのプレッシャー突き上げは今でも付きまとう。

そういう一日一日を今まで、ずっと踏み外さず歩いてきたのは、

ラッキーではない。自分の頑張りだ。

確かに大きな不幸がなかったという点は、見過ごせないことだけど、

何の事情もなく歩き続けてくるのだって、結構大変なんだってことだ。

だから僕は、派遣村を擁護するのも大事だけど、

批判したり貶めたりすることだって、ある一方で僕らにとっては当然のことだって思う。

つまり派遣村で「働き口が無い」って言ってる人もいるけど、

その日寝る間もなく食事も食べる暇なく「働いてる」人もいて、

それを政府とかがスマートにササッとどうにかしてくれないから、

「働けない助けて」って意見や「住む場所ない助けて」って訴えが、

懸命に「働いてる」人のとこに降りかかってくると、

それはちょっとした嫌悪感でしかなくなってしまう気がする。

僕の主観だけど。

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