例えば貴方は一家の長だとする。妻も子も居る身分だとする。
そんな貴方が突然の不況で収入が激減し、食うにも少し困る身になったとする。
そして一家で食卓を囲んで食事をしようにも、微妙にみんなが満足できるだけの食事を出せないようになった、として。
貴方は「お前たちが食えるのは俺が居るからだ、まず俺の分はあって当然だ」と言うだろうか。
自分の分だけ十分に用意して、家族には十分に出せなくても当然な顔ができるだろうか。
子供を指差して「お前たちはそもそも家計に貢献していない。こんな時は食えなくて当然だ」とか言うだろうか。
結局そこじゃないかなあ、と思うんだよね。
だから企業も普段からあんまりいい口しなさ過ぎるほうがいいと思うんだよ。
調子いいときは「当社は”人材”を”人財”だと考えています」とかさ。「社員はみな家族のように・・・」とかそういうの。
そういうこと言っといて調子悪いときは「企業として当然」とか言ってポイっと捨てるから、辻褄合わなくなるんだと思うんだよね。
格好つけるなら、辛い時もその格好をつけ通す。
その覚悟が無いなら、初めから正直に言っとく。でもそれ、当たり前じゃない?