2008-12-02

足が短くて、小太りで、不細工なことに、いまさら気づいてしまった。

こんな外見だから、人に軽く見られて、軽く扱われることに、いまさら気づいてしまった。

自分とほかの男とでは、女の態度が違うことに、いまさら気づいてしまった。

人間、見た目じゃないよ」と言っていたあの人の言葉意味に、いまさら気づいてしまった。

自分自身が見た目で人を選ぶくせに。

いやしい自分自身の感情と同じものを、自分も他人から抱かれていると、いまさら気づいてしまった。

身も心も醜い。

すべてを見た目のせいにするなと人は言うかもしれないが、平均的なルックスをもっている奴が恨めしい気持ちに変わりはない。

持ってるカードで勝負するしかないと犬は言うかもしれないが、生まれ持ったアドバンテージで心的優位に立ち、自分を見下す奴を恨めしく思う気持ちに変わりはない。

恋愛至上主義をぶち壊したい。ルックスの優劣を恋愛はおろか仕事にまで持ち込む風潮をぶち壊したい。自分が優れた人間ではないという事実をぶち壊したい。

俺と同じ境遇で同じ気持ちを持っている奴がいたら、俺はそいつを認めるのか?

もちろん認めない。

身も心も醜い。

美しいものを好む心が疎ましい。美しいものを憎む心が疎ましい。

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