2008-11-12

ジョンソン・エンド・ジョンソン血液型統計がひどすぎる件について

元記事 http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0811/11/news053.html

JnJのプレスリリース(pdf) http://www.jnj.co.jp/group/press/2008/1105/enquetegraph_1105.pdf

血液型によっての違いを見てみると、1カ月以内に歯ブラシを交換している割合が多いのは「B型」(29.9%)、「A型」(26.8%)、「AB型」(23.0%)、「O型」(19.9%)と続き、B型O型では10ポイントの開きがあった。

ちょっとマテ。

1か月以内交換ライン?

標本数が300人ということは、単純に考えてA:O:B:ABは120人・90人・60人・30人ってことだよね。

ここから各血液型の「一か月交換ライン」における、正規分布を仮定した標本誤差を考えてみる。

参考:ビデオリサーチ http://www.videor.co.jp/rating/wh/07.htm

よって

ということは、どう考えたって

B型O型では10ポイントの開きがあった。

は誤差の範囲でしょー。

男女別にすると、ますます不確かな統計になる。

異性からモテるためには「白い歯が必要」と考えている人は、どの程度いるのだろうか。全体では「重要」と考えている人の割合は57.9%。しかし血液型で見るとバラつきがあり、「重要」と感じているのは、「O型女性」が最も多く71.0%、逆に「重要でない」と答えたのは、「A型男性」で49.6%だった。

この結果は、「重要重要でない」=6:4とすると標本誤差はおよそプラスマイナス15ポイントくらいか。

これも誤差の範囲じゃん。

何よりひどいのは、元pdfファイルにすら「誤差」とか「統計」という概念が全く盛り込まれていないことだ。

こういう「意味のない結果」を統計的な説明もなしに記載することで、Business Mediaみたいなのが「血液型で見る、歯ブラシ1本の交換期間」と釣り見出しを仕立て上げるわけで。

もうねアホかとバカかと。

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