2008-10-23

恋をしているかもしれない

バイトは客に恋をしているのかもしれない。

バイトシフト曜日に客も来る。バイトと客が接する時間会計のときしかない。

客は何人かで来るが、会計は客しか払わない。そんな客にバイトは恋をしているのかもしれない。

客の大会が先日近くであった。その場所は多目的な場所なので、バイトもよく行くところだ。

夜になり、バイトは外でタバコに火をつけた。そのとき、たまたま客とすれ違った。

バイトは焦って会釈をすると、客も会釈を返した。

次のシフトの日。

また客が来た。オプションを追加したので会計以外で接した。バイト勇気を出して話しかけた。

「こないだはうまくいきましたか?」

「あ、はい。突然でびっくりしました。」

客がバイトの顔を認識していることが確認できた。

その日は、客が店を出るときにもう一度話すチャンスがあった。

客の会員カードを預かっているので名前はわかる。

「○○さんですよね?」

「はい」

「そろそろここを辞めるので名前くらい覚えておこうと思って。」

バイトは(名前を出す理由としてバレバレな)嘘をついた。

「私もそろそろここ来なくなりますよ」

「そうなんですか。」

「さびしいものですね。」

バイトが辞めるのはまだ先だが、客と接するのはあと数回しかないとわかった。

何をすればいいのかわからない。

気がつくとバイトは「ラブレターの書き方」とGoogle検索していた。

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