この内容は男としてちょっと自分のBlogには書きづらいので、増田を使わせていただく。
元はmixi日記に書こうと思ったことなので、☆とか出てくるけど気にするな。
ということで感想です。
10/22の20:00~、下北沢トリウッドで見ました。50分の短編。
共感した上で感じたキーワードは、
「男は基本バカ」
「女の人はちやほやされたいんだ」
「接近戦」
「住む世界の違い」
「ノーフューチャー」
「上がりたい気持ち」
といったところ。
この映画では、昔経験してきたいろいろなことを思い出した。
深夜3時、タクシーの中で俺の手を握りながら「もっと男にモテたい」と言った、当時はまだ離婚していなかった30代後半の背徳的な魅力を持つ女性も、(そして俺はなんと新宿駅で一人で下りてしまった!)
居酒屋で接近戦を果敢に挑み、住む世界の違いを感じつつ、どん引きされてもなお攻めて攻めて攻めまくって、翌朝相手のアパートで自己嫌悪に陥る元気な女性も(そして俺は知り合いと穴兄弟にならずにすんだという、後付けのとんでもないへにょへにょさ!)
迫り来るノーフューチャーの世界に不安を抱きつつも、いくつかの選択肢を乗り越えながらなおも新天地で輝きつづける知的な女性も(そして今はラブラブな彼氏とフューチャーができそうな!)
みんなみんな俺の前を通りすぎながら、強烈なメッセージを投げかけてきた。
男が感じられる限界はあるとは思うけど、そんなたくさんの女性から投げつけられたメッセージが、この映画を通じて再び思い起こされた。
その女性の世界に隣接する男は、ただバカなパートナーとして側にいることを願うのだけど、そう簡単にパートナーになんかなれない。なぜなら、2人でいるということは、自分がなりたいと思った理想の自分と、現実の自分のギャップをまざまざと見せつけられるから。俺は理想の自分ではなく、やっぱり俺は俺でしかないことを、相手を通じて見せつけられる。だから男はいつまでもバカなんだ。
そんな不毛に思える日を繰り返しながら、それでも、やっぱり前へ向かっていかざるを得ないし、例えどんなにひどくつらい経験をしたとしても、それは後から振り返れば教訓になっていて、その教訓を得てなお何回も失敗しながら生きていくんだなぁ。と、ちょっと振り返りつつ。
男から見ると、そんな映画です。
もっかい言うけど、男はバカです。バカな上で、もがきたいんだ。
そして女性は女性でもがいてるんだ。わかってるけど、みんな前を向くんだ。結局みんな前を向いて、一歩一歩這ってでも進んでいくんだ! という感じ。
最後に、クライマックスで取った男の最後の行動だけは、男として解せないけどなー。奴だけは女性からしか見えないところを誇張しすぎているように見えた。☆を付けるとしたら、その分☆1つだけマイナスして、☆4つかな。