結婚の幸せを、マズローの欲求段階説で解釈すると次のようになる。
金を稼ぐ:生理、安全の欲求
生きがい:自己実現の欲求
「金を稼ぐ」と「愛」は欠乏欲求であり、生きがいは成長欲求である。では、どれだけの人間が生きがいを持っているのだろうか。周りに流されて生きてきた人間の方が大多数だと思う。ただ与えられた課題に取り組むことしか出来なかった人間に生きがいを見出すことができるとは思えない。
何かを実現したいという欲求がなければ、満たされることのない毎日を送り続けることになる。満たされることのない欠乏欲求を満たそうとしても、一時的な快楽しか訪れない。
つまり、結婚の幸せとは、金と愛を満たしつつ、生きがいを満たさなければならない。前者二つだけに囚われていたら不幸な人生を送るということになる。アリストテレスは言った「幸福は余暇にある」と。このことからも、他者に幸せを求めても無駄だということがわかる。他力本願だと幸せになれないということだ。