れは知ってたでしょ?」
じゃあどうして、あたしはこれを知っているのかな?
なぜ、知っているの?
みんな知ってる?
うん。そうだね。そうだよね。うん。
でもこれって、あなたの『とっておき』じゃなかった?
宝物、みたいな。
なぜ、あたしは知っていたのかな。
この言葉。
もう一度思い出してみて。こたえはとても単純で、あなたがようく知っていることだから。
ようく。
ね。
あたし、あなたのことが好きだよ。
悩んでる顔が、なかでもすごく好き。
ね。ずっと、見てたの。知ってると思うけど。
ね。思い出して。【好きだった】よ。
どう?
思い出してきた?
その言葉。
胸に手を当ててみて。
あなたが仄暗い井戸の底で声を挙げた時、あたしも声を挙げるだろうから。
内側から鍵をかけた部屋の中央であなたが叫んだとき、あたしは壁を抜けてやってくるだろうから。
あたしも胸に手を当てるだろうから。
わかってきた?
ね、分かったかな、あたし。
解ってきた?
あなた。
「あたし、あなたのことが、好きだったよ。知ってた?」
「ちゃんと言えなかったこと、すごく後悔してたんだよ。知ってた?」
「誰にも渡したくないって、今でも思ってる。知ってた?」
「じゃあ、さよなら。もう逢えないけど。…こ
1000文字小説の「コンテンツの利用」規約ってきつくないすかね。 投稿サイトってどこもこんなもんなのかなあ。 みたいな。
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