理系(特に工学系かな)の学生が陥りやすい間違いとして、シミュレーションと現実とを混同しやすい。
もしくはシミュレーションを過信しすぎだったりする。
シミュレーションはあくまでシミュレーションであって、それ以上でもそれ以下でもない。
シミュレーションするときは、そのシミュレーションがどういった条件において、どの程度妥当なのか、必ず大なり小なり何らかの検証しなければならない。
また、シミュレーションして導いた値を他のシミュレーションに導入するのは、できる限り避けるべきである。
てかまあ、やっぱ社会科学系の方がもっと酷いよね。
あれは単なる比喩である。
パノプティコンそのものを研究したところで一般的な社会の分析にはならない。
でも社会学ではそうゆうことをやってる奴がわんさかいる。
んで、経済学。
自戒を込めて。
経済学は社会科学の中では一番ご立派な理論体系を確立しているけど、そのぶんこの病気にかかってる奴も多い。
古典的な経済学は、複雑な人の心がたくさん集まると全体で見てどのように振る舞うかを記述しようとしている。
そのために大胆な(荒っぽい)仮定や制約を大量に置いている。
経済学における市場の均衡は、その上に成り立っているものである。
まず均衡ありきではないのである。
そして最も酷いのは、勘違い理系が経済学に参入してきたケース。
本当に多い。
これはもう目も当てられない。