何かの試験。
一次試験が合宿で、志望者が電車で旅行に行って行動を評価するというもの。
山奥で電車が突然止まった。原因を少しずつ確かめて異変に気づき、数人仲間を募って車内奥へと探っていく。最終的に巨大なねずみが出現し、それを倒して無事電車は発車、帰ることができた。
しかし、結果は不合格だった。理由は協調性とコミュニケーション能力に欠けるというもので、合格者を見ると、最初から女性をナンパして仲良くなり、アクシデントの最中ずっと不安な女性を慰めている男だった。
起きてその内容についてずっと考えていた。これは一般企業なら妥当な結果だろう。人間のコミュニケーション能力の価値はどれだけ人に気を配れるかで、その能力が欠けている私は、このような泥臭い作業で泥をかぶるのがせいぜいの人生だと思う。
不合格で上等じゃないの。健全だ。 合格して魑魅魎魍の世界で生きる必要はない。