「…いないみたいねー。」
例のメモから当たりをつけてやってきたアトリエは、既に住人がいなくなってから久しいらしく乾いた絵の具の跡や奇妙な絵が転がっているだけだった。
http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/c/code_breaker/20091208/20091208000721.jpg
まぁ、こんなもんだろう。腹も減ったし、見たい番組もある。
正直、もう帰りたい。
――さて、どうする?
あ、やばい。
俺ってもしかして歩く地雷原製造機?それとも対人魚雷かなにかの生まれ変わり?
でもどうやらそれは関係なかったみたいで、少女はだだっと部屋の隅に駆け寄って叫んだ。
「ほら見て見て、ここっ!」
確かにそこには猫の足跡らしきものが残ってはいた。見て見ぬ振りしていたのも事実だ。
でも、これがその猫のだって、どうしてわかるんだ?あぁ、わかったから、そんな目で俺を見ないでくれ。
それにしても…。俺はさっきの疑問をぶつけてみた。
――ねぇ、その子、本当に猫なんだよね?
「当たり前じゃない。こんな足跡の雪男がいるとでも思ってるわけ?」
いや、流石にそれはないけど。
――で、猫がそのメモを書いたの?
「そうよ。信じられないっていうの?あーやだやだ、夢のない男はモテないよ?目に見えるものが全てじゃないんだから。」
余計なお世話だ。
事務連絡その2:ブクマはできればしないでください。増えると目立つので。
事務連絡その3:ブクマ画面にでてる概要は書き直す前の古いものなので今の内容と違いますが謎解きには関係ありません。