エロ動画に出てくる女に嫉妬する今日この頃。なめらかで柔らかい。画面の中の喘ぎ声に焦燥感。女として消費されることがうらやましくてしょうがない。性行為に耽る男女をただ眺めている。ディスプレイにうっすら映る自分が見えてしまう。ちっ。見たくないものを見てしまった。
ああ、セックスがしたい、と呟く。
と同時にそれが叶わないことにも気付いてゴミ箱を軽く蹴る。
自嘲。女になりきれない女がいるんだ、ここに一匹。
床に散らばった本を踏んづけてしまう。ちっ。薄暗い部屋に気が滅入る。ちっ。買ったけど使ってないドラムセットが恨めしい。ちっ。ぐちゃぐちゃになったベッド、開けっ放しのクローゼット、ほこりが被っているミラー・・・ここで朽ちていくのか。
爆音でベンジーをかける。泣けるわけでも笑えるわけでもない。忘れたいだけだ。小説や音楽には肉体がない。醜い肉体を一時「ない」ことにしてしまえるから、だから、・・・床にうずくまってギターの音にそっと寄り添う。
単純な話、自分の身体に不満なら美容整形とかって選択肢はないの?
朝っぱらからこれを転載してきた理由を知りたい